家族に寄り添う介護タクシー

在宅介護をしている家族 Kさん が初めて介護タクシーを利用したときの話を紹介します。


家族で介護をしていると、日々の生活の中でいろいろな工夫や挑戦が必要になります。その中でも、移動が一つの大きな課題でした。特に病院への通院やリハビリ施設への移動は、車椅子を使う家族にとって簡単ではありません。そんな中、初めて介護タクシーを利用した日のことをお話ししたいと思います。
その日は、父を病院へ連れて行く日でした。普段は家族で車に乗せて移動していましたが、車椅子を持ち上げたり、父を車に乗せたりする作業は、正直なところ体力的にも精神的にも負担が大きかったのです。
そこで、思い切って介護タクシーを予約してみることにしました。当日、約束の時間に自宅前まで来てくれた介護タクシーは、普通のタクシーとは全く違う設備が整っていました。スロープがついていて、車椅子ごと乗り込むことができる仕様になっていたのです。
運転手さんもとても親切で、父を安全に車内へ誘導してくれました。その間、私たち家族はほとんど何もする必要がなく、ただ見守るだけで済みました。車内も広々としていて、父もリラックスした表情を見せていました。運転手さんは病院までの道中も気遣いながら運転してくれましたし、到着後も車椅子を降ろすのを手伝ってくれました。まるでプロフェッショナルな介護スタッフのようで、とても安心感がありました。
この経験を通じて、介護タクシーの便利さを実感しました。普段の移動で感じていた負担が軽減されただけでなく、父自身も「楽だった」と言ってくれたのが何より嬉しかったです。それ以来、通院や外出時には介護タクシーを活用するようになりました。
介護は家族だけで抱え込むと大変なことが多いですが、こうしたサービスを上手に利用することで心にも余裕が生まれると感じました。同じように介護に携わる方々にも、ぜひ一度介護タクシーを利用してみることをおすすめしたいです。

介護タクシーの中には介護保険適用外の趣味などのための外出支援を行っているところもあるためそういうのも検討してみてもいいかもしれませんね。
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