
介護タクシー料金の仕組み
介護タクシーの料金は「1.タクシーの運賃+2.介助料+3.車いすや寝台などの介護機器レンタル料金」で構成されています。
介護保険タクシーの場合、このうちの介助料に介護保険が適用され実費よりも安くなります。移動にかかる運賃、車いすなどの介護器具レンタル料に介護保険は適用されません。
介護保険適用外の介護タクシーの場合、介助料も含め全て実費です。なお、設定料金は事業者によって違うのでよく確認するようにしてください。
1.タクシーの運賃
一般タクシーと同じで走った距離・時間に応じて発生する料金です。国土交通省地方運輸局に申請して認可を受ける法令で定められた料金になるので、認可されていない運賃での運行や割引・割増は禁止されています。
時間や距離が長くなるとその分高くなる、介護タクシー利用料の中で交通状況などに応じて変動する料金になります。
タクシーの運賃例(東京都)
距離制運賃 | 初乗り 1.096㎞ 530円 2㎞ 900円 加算 240mごと 100円 |
時間距離併用制運賃 | 時速10km以下で90秒ごと 100円 |
時間制運賃 | 初乗り 1時間 5,590円 加算 30分 2,590円 |
その他、「待料金」や「予約料金」がかかる事業所もあるため料金が少し複雑になることもあります。
2.介助料
一般的な介助料金は乗降と運行中におこなう介助です。基本介助料という名前で設定している介護タクシーが多いです。
その他、室内でベッドから車いす、ストレッチャーへの移乗介助や階段介助、食事やトイレ介助など、介助レベルの高いものを特殊介助料と呼ぶこともあります。
介助料はお客様に必要なサポートの内容で決まる料金になります。
介助の種類と料金例
基本介助料 | 無料~1,500円 |
室内介助料 | 500円~1,000円 |
階段介助料 | 1,000円~2,000円 |
付添介助料 | 30分 1,000円~2,000円 |
病院内介助料 | 30分 900円 |
事業所によっては介助名が違う場合もありますのでご注意ください。
3.車いすや寝台などの
介護機器レンタル料金
移送に使用する車いすやリクライニング車いす、ストレッチャーなどの使用料です。高価なものだと数十万円する機材もあり、使用後の消毒や洗浄など私たちが思っている以上にコストと時間が必要な作業があるので、使用する機材によって料金が大きく異なります。
また「ストレッチャー介助料」など使う機材によって介助料がプラスになる場合があります。
車いすや寝台などの介護機器レンタル料金例
車いす | 無料~1,000円 |
リクライニング車いす | 1,000円~2,000円 |
ストレッチャー | 1,000円~4,000円 |
※あくまで一例ですので介護タクシーをお探しになる際は事業所の料金体系をご確認ください。